対象サイト
信越化学工業株式会社
代表者:代表取締役社長 斉藤恭彦氏
設立:1926年9月16日
資本金:1194億1900万円
従業員数:2万5717名
URL:https://www.shinetsu.co.jp/jp/
特徴
信越化学工業株式会社は、コーポレートサイトの配下に各事業、製品のサービスサイトが展開されているイメージ(サービスサイトがそれぞれ独自ドメインで、デザインも異なって運用されているため、実態としてディレクトリー下にあるわけではないが、コーポレートサイトにリンクが集約されている)。
トップページは、スマートフォンからのアクセスを意識してか、情報がかなり絞って掲載されているため、訪問ユーザーの必要に応じて、目的のページにたどり着きやすい印象がある。製品検索についても、「事業から探す」「用途から探す」「50音順で探す」が用意されており、キーワード検索ではなく、ディレクトリ型をメインにしているのは、やや珍しいかもしれない。
サイト下層にあるリーフページに関しては、割と手堅く構成しているように感じた。画像の配置が単調にならず、テキスト量も少なすぎず、一定量の情報が担保されているからだ。一つ懸念点は、このコーポレートサイトとサービスサイトは、フォントサイズ含めデザインが統一されていないため、コーポレートからサービスサイトへ遷移して、どちらも閲覧したユーザーなどからすると、少し違和感を持たれるかもしれない。
勝手に改善ポイント
(1)同社の知名度も考慮すると、ヘッダーはロゴだけでなく社名も入れた方がよいように感じる。また、キービジュアルの画像が切り替わり、メッセージが「Shine-Etsu Everywhere」だけでリンクもないのは、ファーストビューの使い方としては、もったいないだろう。テキストを日本語に変える、ボディーコピーも添える、最もアピールしたいページへの導線とするなど、改修したいところだ。
(2)IR情報内にある「信越化学 早わかり講座」について、企業情報をわかりやすく伝えようという意図はとても共感できるが、図版を中心にした細切れのページ構成で、テキスト情報も最小限にしたため、かえって理解しづらくなっていると感じた。ストーリーとしてテキスト中心のページにした方が、頭に入ってきやすいのではないか。
(3)偶然にもサイトを閲覧中、急にアクセスできなくなった。時間を空けて、数十分後に再度アクセスしたら、元の状態に戻ったようだが、セキュリティなどに不安を感じさせられた。安心感を醸成させるためにも、「いつでも変わらずアクセスできる環境」の構築は、重要だと改めて思わされた。